先日犬連れ日帰り旅で訪れた、川沿いの小さな村「Borghetto, Valeggio sul Mincio ボルゲット&ヴァレッジョ スル ミンチョ」の紹介です。
ロケーション
北イタリアのミラノとヴェネツィアのちょうど真ん中辺りに、イタリアで一番大きな湖・ガルダ湖があるのですが、そのガルダ湖南から流れ出てマントヴァの街を通り、南東でポー川の左岸に合流するミンチョ川という川があります。
今回訪れたヴァレッジョ スル ミンチョは、そのミンチョ川流域の街で、ボルゲットはヴァレッジョの街のすぐそばにある小さな村です。
ヴェネツィアと同じヴェネト州、ロミオとジュリエットの舞台として有名なヴェローナ県に属します。
私の住むガルダ湖南の街Desenzanoデセンツァーノからは車で30分、ミラノやヴェネツィアから電車で行くなら、ガルダ湖畔のPeschieraペスキエーラ駅まで特急で1時間、その後バスでヴァレッジョまで20分くらいです。
もしくはペスキエーラからマントヴァまで全長40キロ程のサイクリングロードが通っていて、ボルゲットはその途中にあり、ペスキエーラから約15キロ地点にあたります。
そのため自転車で観光に立ち寄る人がとても多く、サイクリングロード上の街にはレンタサイクル店がたくさんあります。
ボルゲットの街を散策
私達は車で家を出てから30分程でボルゲットの街に到着しました。
小さな村ですが観光客が多く、大きな駐車場があります。
駐車場の前は公園で、丘の上にスカリジェロ城が見えます。
街巡り用レンタサイクル所もあります。
駐車場にある看板にならって歩きだしてすぐ、観光客で賑わうかわいらしい町並みが見えてきます。
街歩き前のエスプレッソを通り沿いのバールで。
バール、レストラン、お土産物店が並ぶ通りから、ミンチョ川にかかるビスコンティ橋の一部が見え、白鳥が優雅に泳いでいました。
このビスコンティ橋はかつての要塞で、スカリジェロ城まで続いています。
村の中心部にはかつて小麦や穀物の製粉に使用されていた水車があり、実際に稼働しているものもありました。
川辺に並ぶレストラン。
ロマネスク様式の遺跡の上に建てられ、18世紀に改装されたサンマルコエヴァンジェリスタ教会から続く橋の入り口には川と橋の守護聖人聖ヨハネ像が安全を見守ってくれています。
やはりサイクリストの観光がとても多いです。
ミンチョ川はボルゲッットで2手に分かれた部分があり、小さい方の川のほとりを上がって行くと、先程見えたビスコンティ橋に徒歩で上がれる階段があります。
橋の上はこのような感じ。
奇跡の鳩乱入写真☆
スカリジェロ城へと伸びています。
毎年6月の第3火曜日に、この橋の上で「フェスタ デル ノードダモーレ」と呼ばれるお祭りが開催され、1kmを超える長いテーブルが橋の中央にセッティングされ、約3300人もの人々がこの地方の伝統料理で彩られた夜の宴を打ち上げ花火のもと、楽しむらしいです。
きっと圧巻でしょうね、来年チャレンジしてみたいです☆
くるっと小さな村を徒歩で巡り、車でバレッジョへ移動しました。
バレッジョの街散策
この日は土曜日だったのですが、バレッジョではちょうど週一回のメルカートが開かれていました。
メルカートをぐるっと周りながら、バールでアペリティーボ休憩。
アペリティーボはご飯前に一杯飲む食前酒の習慣のことですが、夜ご飯前に限らず、休みの日などは昼ご飯前にもアペリティーボを楽しみます。
イタリアの街を歩いていると、昼前や夕方にレストランやバールのテラス席で、赤やオレンジのカクテルを飲んでいる人々の光景をよく見かけると思いますが、これはスプリッツというアペリティーボの一種で、カンパリやアペロールが主流です。
1杯3〜5ユーロくらいが平均価格かな。
だいたいポテトチップやオリーブなどのおつまみをサービスで一緒に持って来てくれます。
こちらではポテチとミニピザがついてきました。
この地域でよく食される伝統料理にトルテッリーニというパスタがあります。
ラビオリのように中にミンチなどの詰め物をして、くるっとリング状に閉じたパスタです。
その専門店を発見。
帰りに買って帰ろうと思っていたのに、ランチを食べにレストランへ寄ってから、すっかり忘れてしまい大後悔。。。
またマントヴァ地方の伝統菓子、ポレンタ(とうもろこし粉)やアーモンドを使ったザクザククッキーのトルタズブリゾローナが並ぶお菓子屋さん発見。
こちらは忘れずゲットしました☆
先程アペリティーボで小腹を満たしたので、ランチは通りがかったカジュアルめのレストランでサラダとパスタのみで済ませました。
休憩がてら公園で犬の散歩。
その後キャリーで爆睡、お疲れちゃん☆
おまけの寄り道
バレッジョをあとにして帰路につきましたが、途中小さな街、Castellaro Laguselloカステッラーロラグセッロに立ち寄りました。
古い町並みが保存された美しい街です。
有名な観光地ではなくても、イタリアにはこんな美しい場所がたくさんあることに感動します。
まずは近場からできるだけたくさんの場所を巡り、どんどん行動範囲を広げて行きたいです☆
イタリアの歴史についても無知なので、その都度勉強していこうと思います!
バレッジョで買ったズブリゾローナでおやつタイム☆