驚くべき立地と見下ろす絶景に感動。。。
北イタリア・アディジェ渓谷のバルドー山の崖に張り付くようにして建つ教会、サントゥアーリオ マドンナ デッラ コロナの紹介です。
まずはこの立地を見てみてください。
私の写真では近距離すぎて全体像が伝わらないので、ドローン撮影したものをyoutubeよりお借りしました。
谷にそそり立つ崖に埋まるようにして建つ教会の姿に驚愕します!
ロケーション・アクセス
サントゥアーリオ マドンナ デッラ コロナ教会はロミオとジュリエットの舞台として有名な街・ベローナの北にあるバルドー山の断崖絶壁に建っています。
バルドー山は、ガルダ湖の東を流れるアディジェ川に沿う渓谷にある2000mを超える山で、イタリアアルプス山脈の一部です。
そのバルドー山の東側、標高864メートルにある街・スピアッツィから、この教会へ歩いて下って行くことができます。
私の住むガルダ湖南の街からは、車でこのスピアッツィまで1時間弱、そこから下りの山道を10〜15分ほど徒歩で進むと教会にたどり着きます。
公共交通機関だとベローナからバスを乗り継いで2時間弱でスピアッツィに着きます。
歴史
サントゥアーリオとは正しくはサンクチュアリ・聖域のことです。
もともとは人里から離れ、静かに祈りを捧げ瞑想するための小さな修道院が1000年頃にあり、1500年頃に教会が建てられたようです。
その後教会の拡大や順路の工事が進められ、1800年代には大理石のファサードを備えた大きな教会になり、1970年代に現在の姿に至る大規模な修復&再建工事が行われました。
山道の順路も、今ではとても歩きやすい道に舗装されています。
実際に行ってみた
9月の末頃に行ってきました。
自宅を出発して30分くらいで、山の景色が見えてきます。
のどかな山あいを進み、参拝路のあるスピアッツィの街に到着しました。
午前11時頃でメインの駐車場はもう満杯だったので、少し上の方の駐車スペースに停めました。
街の下は渓谷になっているのが分かります。
駐車場のすぐ横にはバス停があり、レストランやバール、売店が数件並んでいました。
教会へ行くには、このバス停の横の道を下って行きます。
サイクリストもたくさん見かけましたが、ここから下は自転車禁止のため、バス停近くに駐車しているようでした。
道は険しくなく、歩きやすい一本道です。
途中アルパカのいる小さな牧場を横切ります。
私達が通ったときは、残念ながらアルパカ達は小屋の中のようで姿は見られませんでした。
有料でアルパカとお散歩ができると書いてありました☆
参拝路の道々にはキリストや聖母マリアの彫刻が並んでいました。
上を見上げると谷を下っってきているのが分かります。
この壁面の向こう側に教会があり、岩の中をトンネルで抜けていきます。
トンネルを抜けると岩に埋まるような形のバールがありました。
私達は上のスピアッツィから舗装された道を降りてきましたが、谷の下の街ブレンティーノから”希望の道”と呼ばれる2.5kmの階段道を1時間半かけて登ってくることもできます。。。
喉を潤し小腹を満たせる貴重な売店です。
そしてそのもうひとつ奥の岩に教会がありました。
9月の良い気候の日だったせいか人も多いです。
岩肌に沿って堂々と佇む教会。
思わず息を呑む光景でした。
教会前から下を見ると谷です。
皆上を見上げたり下を見下ろしたり。
教会の中に入ってみます。
厳かな雰囲気の中、ちょうど12時の鐘が響き渡りました。
正面に拝されているのはマドンナ デッラ コロナ、冠の聖母マリアです。
コロナ=冠・クラウンのことですが、時節柄コロナウイルスをついつい連想してしまいます。
教会の内側は、剥き出しの岩がそのまま見える作りになっています。
教会近くにはバールの他に小さなお土産店と、公衆トイレがありました。
しばらく教会周辺で景色を楽しんでから、来た道を上ってスピアッツィに戻りました。
駐車場の横に地元の名産品やパニーニなどが並ぶ売店があり、おいしそうなお菓子を発見☆
上の写真右のストゥルーデルはオーストリアのお菓子で、ドイツやオーストリア国境に近い北イタリアではよく見られます。
こちらは一番メジャーなりんごを生地で巻いたアップルストゥルーデルですが、チェリーやアプリコットなどのバリエーションも見かけます。
このストゥルーデルと、下の写真のチェリーとレモンの入った真ん丸クッキーを買って帰りました☆☆☆
まとめ
車が無いとアクセスしづらいですが、ベローナやガルダ湖沿いの街からツアーもたくさん出ているようです。
ツアーではガルダ湖観光と組み合わせたり、チーズ工房やワイナリーと組み合わせているものもあり楽しそうです。
私達も帰り道にガルダ湖東湖岸のかわいい街・バルドリーノに立ち寄って帰りました。
帰ってからのストゥルーデル、幸せでした
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