フーフィーのプーケットとイタリアと犬

プーケット情報中心でしたが、犬とイタリアへ移住したためイタリア情報へ移行気味

【おすすめルート】冬のヴェローナ半日観光・クリスマスマーケット☆【犬連れ旅】

ロミオとジュリエットの舞台として知られる、北イタリアの街ヴェローナ

古代ローマの遺跡中世の町並みが残る美しい街です。

 

今まで何度か他の季節に訪れたことがあるのですが、この時期(11月〜12月)には市内中心部でクリスマスマーケットが開催されるということを知り、早速行ってきました☆

 

 

f:id:fuph:20211126234105j:plain

 

 

 

 

ヴェローナまでのアクセス

この日は午後から雨予報だったので、朝が苦手な私達にとってはちょっと早めの9時に出発。

家からヴェローナ中心までは高速を使わず車で45分程、高速を使っても40分弱とそれほど変わりません。

イタリアにはタンジェンツィアーレと呼ばれる環状道路が主要都市に走っていて、高速道路ではないのですが速度制限は90キロくらいのところが多く、また一般道にもほとんど信号がなくロトンドと呼ばれる反時計回りのロータリー交差点が多いのが特徴です。

このタンジェンツィアーレが比較的空いていたので、スムーズに到着できました。

 

ヴェローナの街の中心にある、アレーナの駐車場に車を停めました。

ヴェローナの主な見どころはギュッと中心に凝縮されているので、ここからは徒歩で廻ります。

電車でヴェローナを訪れる場合は、ミラノやヴェネツィアからヴェローナ駅まで1時間ちょっと、駅からこの旧市街までは徒歩15分、もしくはバスだと5〜10分でアレーナ周辺に到着します。

 

 

観光スタート

見どころが始まるのはPortoni della Bra` ポルトーニデッラブラという名の2つのアーチからなる城門をくぐったところにあるPiazza Bra`(ブラ広場)からです。

 

城門の手前にクリスマスツリーが出ていました。

 

f:id:fuph:20211126234236j:plain

 

アーチ部分は大理石、上部はレンガ造りの城門。

 

f:id:fuph:20211126234306j:plain

 

 

門をくぐってすぐがブラ広場です。

 

さあこれから街歩き、という前に早速バールでエスプレッソ休憩。

かわいいケーキの並ぶ"Caffe` Wallner"にて。

 

f:id:fuph:20211126234552j:plain

 

 

f:id:fuph:20211126234644j:plain

 

 

f:id:fuph:20211126234616j:plain

 

 

f:id:fuph:20211126234730j:plain

 

エスプレッソはスタンディングのカウンター(バンコーネ)で1.2ユーロ。

観光地でも良心的な平均価格。

 

f:id:fuph:20211126234759j:plain

 

イタリアのバールはたいてい犬連れ問題なしで嬉しい☆

 

 

 

ブラ広場

カフェインチャージができたのでブラ広場から散策スタートです。

 

ここはヴェローナで一番大きな広場で、たくさんのレストランが広場を囲むように軒を連ねています。

 

f:id:fuph:20211126234907j:plain

 

f:id:fuph:20211126234932j:plain

 

 

真ん中にはヴィットーリオエマヌエーレ2世

どこでもよく見かけるから写真の撮り方が雑。。。

 

f:id:fuph:20211126235013j:plain

 

 

アレーナ ディ ヴェローナ

そしてメインのアレーナ古代ローマの円形闘技場です。

 

f:id:fuph:20211126235055j:plain

 

f:id:fuph:20211126235141j:plain 

 

保存状態がとても良く、2,000年もここにあり続けたとは思えません。

ローマのコロッセオよりもおそらく前に建てられたと考えられているそうです。

 

現在はコンサートや、夏の野外オペラに使用されており、中に入ることもできます(有料)。

 

これは数年前に入場した時の写真。

オペラセットの準備中。

f:id:fuph:20211126235232j:plain

 

マッツィーニ通り(ショッピングストリート)

アレーナ横のルイヴィトンから始まる通りは、Via Mazzini(マッツィーニ通り)という、ヴェローナ旧市街のメインストリートです。

ずらりと一流ブランドショップや有名店が並び、歩行者天国になっています。

 

f:id:fuph:20211126235334j:plain

 

この通りの突き当りを右に行くとジュリエットの家左に行くとエルベ広場です。

 

エルベ広場とランベルティの塔

私達は先に左へ曲がり、エルベ広場へ向かいました。

エルベ広場に入ってすぐの、右にそびえるのがランベルティの塔です。

 

f:id:fuph:20211126235425j:plain

 

ランベルティの塔は1172年に建てられたレンガ造りの塔で、一番上には大理石でできた鐘楼があります。

上に登ると(階段もしくはエレベーター)街が見渡せます。

 

エルベ広場では歴史的建物に囲まれて、毎日メルカート(市場)が開かれています。

日用雑貨やアンティーク小物、お土産もの、野菜や果物などいろんなものが並んでいて、現在は人はまばらですがいつもは観光客で混み合っています。

 

f:id:fuph:20211126235630j:plain

 

 

普段はこんな感じ(数年前)↓

f:id:fuph:20211126235536j:plain

 

 

現在はコロナの影響で観光客はほぼヨーロッパからの人々のため、活気はあまり無いものの、街全体が落ち着いて見えます。

 

f:id:fuph:20211126235814j:plain

 

広場の中心には古代ローマ時代の彫刻「ヴェローナのマドンナ」と呼ばれる彫像のある噴水があり、その後ろの建物はフレスコ画の壁面が残っていることで有名です。

 f:id:fuph:20211126235726j:plain

 

 

クリスマスマーケット(シニョーリ広場)

先程のランベルティの塔の横から、今日のメインであるクリスマスマーケットが開催されているPiazza dei Signori(シニョーリ広場)へ入ります。

 

現在はこの入口で、グリーンパスのコントロールがあります。

イタリアでは原則コロナワクチン接種を済ませていないと、施設や飲食店店内に入ることができません。

たいていの人はスマホにQRコードを保存していて、それを見せて入っていますが、私は日本で接種を済ませたためにQRコードを持っていないので、接種を受けた自治体と厚生労働大臣発行の証明書を常に持ち歩いて、必要があれば提示できるようにしています。

 

 f:id:fuph:20211126235909j:plain

 

シニョーリ広場入口。

奥に見えるのはダンテの像。

f:id:fuph:20211126235925j:plain

 

まだ午前中なので人はまばらです。

12月に入るとここはもちろん、街全体や駐車場が混雑するらしいので、私達は11月のうちに来ることにしました。

雰囲気をもっと味わいたいなら、ヴェローナに1泊して夜のライトアップの中をウロウロするのが素敵なんだろうな。。。

 

f:id:fuph:20211126235950j:plain

 

 

クリスマスマーケットの背景にある歴史的建築が、雰囲気を一段と特別なものにしています。

 

f:id:fuph:20211127000050j:plain

 

f:id:fuph:20211127000121j:plain

 

 

シニョーリ広場にある中世の宮殿・ポデスタ宮の前には大きなツリー。

 

f:id:fuph:20211127000257j:plain

 

 

ツリーに付ける丸い飾りに入れて売られていたのは、、、

f:id:fuph:20211127000222j:plain

 

香辛料!!

f:id:fuph:20211127000332j:plain

 

 

定番フランクフルト。

f:id:fuph:20211127000359j:plain

 

 

チョコがけフルーツ屋さん。

日本のりんご飴のように、棒に刺さったリンゴにチョコレートコーティングされたものが売られていました。

f:id:fuph:20211127000428j:plain

 

 

プレッツェル屋さん。

デニッシュリングのようなものも。おいしそう☆

f:id:fuph:20211127000456j:plain

 

 

こちらはTorrone トローネというクリスマス時期に食べられるヌガー菓子。

ガリガリ硬いものと、ヌチョッと粘着系のものとあります。

f:id:fuph:20211127000526j:plain

 

 

こちらはピザパンみたいなのやミートパイのようなものを焼いてました。

f:id:fuph:20211127000954j:plain

 

 

このシニョーリ広場から絵画館のアーチをくぐると、ランベルティの塔の裏側にある小さな広場につながります。

こちらでもたくさんのお店が出ていました。

 

f:id:fuph:20211127000709j:plain

 

ぐるっと縞模様の美しい建築に囲まれた広場です。

こんなかわいらしいクリスマスショップも。

f:id:fuph:20211127001047j:plain

 

 

ホットワイン屋さん。

f:id:fuph:20211127000602j:plain

 

 

ホットチョコレートの良い匂いが漂うホットドリンク屋さん。お菓子も。

f:id:fuph:20211127000753j:plain 

 

これ、私の大好物タラッリのお店。

南イタリアの伝統的なリング状の固焼きビスケット(?パンかな?)で、オリーブオイルと白ワインが生地に練り込まれていて、歯ごたえがとてもサクサクしておいしいのです。

これだけをおつまみにワイン1本飲めるくらい好き☆

そのタラッリのいろんな味バージョンが並んでいました。

f:id:fuph:20211127000828j:plain

 

写真はほとんど食べ物のお店ばかりですが(反省)、実際はツリーの飾りやクリスマスキャンドル、アートの美しい食器や木彫り、手袋&靴下、おもちゃやぬいぐるみなど、雑貨屋さんもたくさんありました。

 

クリスマスグッズの色合いって、鮮やかで、キラキラで、見ているだけでウキウキ楽しい気分になれてほんと幸せです☆

食べ物も他にはマカロンやストゥルーデル、パニーニやケバブ、ビール、ワインとあれこれ目移りするものばかり。

 

クリスマスマーケットを大満喫することができました☆

f:id:fuph:20211127000931j:plain

 

 

ジュリエットの家

次は先程来た道を少し戻り、ジュリエットの家に向かいました。

エルベ広場から徒歩2分くらい、すぐそばです。

 

こちらでも現在入り口でグリーンパスのコントロールがあります。

 

入ってすぐが、かの有名なバルコニーのある庭です。

普段は激混みですが、今はガラガラでした。

奥のジュリエットの像は、胸の部分を触ると幸せになれると有名なので、こちらも通常時は胸を触る人々の行列がありますが、今日はすんなり触れました☆

 

f:id:fuph:20211127001157j:plain

 

 

f:id:fuph:20211201181303j:plain

 

 

その後は古代ローマの遺跡が残るレオーニ通りを通ってアディジェ川まで進みます。

f:id:fuph:20211127001224j:plain

 

 

アディジェ川

趣のある町並みを眺めながらアディジェ川沿いを北へぐんぐん歩きます。

f:id:fuph:20211127001248j:plain 

 

先にはテアトロロマーノ(ローマ劇場)と、その丘の上にサンピエトロ城が見えます。

f:id:fuph:20211127001338j:plain

 

 

 

聖アナスタシア教会

川沿いの道を進むと少し左に迂回するところがあって、ゴシック建築の代表作聖アナスタシア教会を横切ります。

f:id:fuph:20211127001404j:plain

 

 

また川沿いに戻って少し行くと、お目当てのピエトラ橋が見えてきます。

この日はちょうどこの辺りで、ポツポツと雨が降り出しました。

f:id:fuph:20211127001428j:plain

 

 

f:id:fuph:20211127001502j:plain

 

ふいに鐘の音がして見てみると、ちょうど12時、先程の聖アナスタシア教会の鐘が鳴り響きます。

 

f:id:fuph:20211127001529j:plain

 

 

ピエトラ橋

そしてピエトラ橋の入口に着きました。

f:id:fuph:20211127001552j:plain

 

 

このピエトラ橋は古代ローマ時代から木製の橋として存在し、左岸側には一部残っているようで、現在は石造りのアーチ橋になっています。

橋の上にはクリスマスマーケットの出店準備中のお店がありました。

f:id:fuph:20211127001619j:plain

 

橋から先程通って来た道の眺め。

f:id:fuph:20211127001650j:plain

 

ちょっと軒先をお借りして雨宿り中。

f:id:fuph:20211127001741j:plain

 

 

橋を渡るとローマ劇場、そしてその丘の上にあるサンピエトロ城の前の広場からは、ヴェローナの街が眺められる絶景スポットですが、雨のため一旦ランチをすることに。

 

ドゥオモ

 早足でドゥオモ(大聖堂)を横切ります。

f:id:fuph:20211127001812j:plain

 

大理石の縞模様が美しいドゥオモ。

f:id:fuph:20211127001834j:plain

 

 

正面。

ロマネスク様式の圧巻のドゥオモです。 

f:id:fuph:20211127001857j:plain

 

 

ランチ

小雨の中を早足で5分弱ほどのところにある「Trattoria La Molinara トラットリア モリナーラ」でランチ休憩です。

開いてすぐの時間帯だったので予約なしで座れましたが、あっという間に満席になり、予約をしていないお客さんはお断りされていました。

常連客っぽい人が多いようで、地元の人気店のようでした。

 

まず席について注文を済ませると、切りっぱなしのモルタデッラと紙袋に入れられた5種類くらいのパンを持ってきてくれます。(オーダー外)

それを食べながら注文したお料理を待ちます。

f:id:fuph:20211127001924j:plain

 

ワンコも店内OKでした。

f:id:fuph:20211127001949j:plain

 

 

私が注文した赤ワインソースのラグー、フェトゥチーネ。最高。10ユーロ。

f:id:fuph:20211127002031j:plain

 

 

主人の注文したピスタチオソースのパッケリ(極太パスタ)。

ほんとこれも最高。同じく10ユーロ。

f:id:fuph:20211127002052j:plain

 

コントルノのいろいろ野菜。

これだけのって5ユーロ。

f:id:fuph:20211127002109j:plain

 

最後にエスプレッソを頂いて、大満足のランチでした。

通りがかりでしたが、激おすすめです!

トラットリアなのでカジュアルレストラン、セコンドのメインは牛肉や馬肉のステーキやタルタルなどおいしそうでしたが、パスタだけの注文でも大丈夫です。

 

接客も親切でキビキビ、とても居心地の良いレストランでした☆

 

食事後もやはり小雨が続いていたので、一旦車に戻り、展望スポットのサンピエトロ広場へは車で行くことにしました。

 

 

ボルサーリ門

駐車場のあるアレーナ近くへ戻る途中に通ったボルサーリ門

古代ローマ時代の門で、紀元前1世紀に造られたそう。

f:id:fuph:20211127002136j:plain

 

 

 

アレーナまで戻って来ました。

雨なのでお昼時のレストランも人はまばら。 f:id:fuph:20211201191502j:plain

 

 

カステルサンピエトロ広場(絶景スポット)

車で先程のピエトラ橋の向こう側にある丘の上の広場、カステルサンピエトロ広場に移動しました。

私達は雨だったので車にしましたが、橋を渡ってローマ劇場から徒歩で丘に登れます。

 

広場からの眺め。

絶景。アディジェ川が流れるヴェローナの煉瓦色の町並みが一望できます。

f:id:fuph:20211127002159j:plain

 

 

上から見るピエトラ橋。

f:id:fuph:20211127002217j:plain

 

お天気が良いとアレーナも見えるかな。

 

 

 

まとめ

私達はヴェローナに何度も来たことがあるので、ざっくりとまわって、お昼ごはん休憩も入れて4時間の半日観光コースで十分満喫できました。

アレーナや教会、美術館に入場するならゆっくり1日かけて楽しむのも良いと思います。

見どころのつまった旧市街は、徒歩で見学するのにちょうど良い大きさで、トラムやバスを利用せずにブラブラと気楽に楽しめます。

またミラノやローマの大都市と違い、少し緩めの落ち着いた雰囲気の街なので、もちろん人混みは気をつけつつ、リラックスしながら観光できます。

 

ミラノやヴェネツィアから乗換なしの電車で1時間ちょっととアクセスも容易なので、日程に余裕があればぜひおすすめです。

私も今まで夏頃に行くことが多かったのですが、こんな季節もまた街の表情が違って魅力再発見でした☆

 

 

 

近隣のおすすめスポット、こちらもチェック☆