プレゼーペ(プレゼピオとも言います)とは何かご存知ですか?
イタリアのクリスマスではとても重要で、クリスマスツリーの如く、多くの家庭や教会、街の広場などで飾られているのですが、日本ではほとんど見かけることがありません。
私は大阪のスカイビル前で開催されているドイツクリスマスマーケットで見かけたくらいです。
端的に言うと、”キリスト誕生(降誕)シーンの模型”のようなものです。
一般的には小屋もしくは洞窟に飼い葉桶があり、そこに生まれたばかりの赤ちゃんのキリスト、それを囲むようにお母さんのマリアと父ヨセフ、牛、ロバ、羊、羊飼い、天使、そしてマジと呼ばれる東方の三博士が主要な登場人物として配置されていることが多いです。
それに加えて、人々の生活シーンを周りに並べていきます。
お肉屋やパン屋、木こりやお料理する人々、その人々が住む家やお店なんかもよく見られます。
先日ホームセンター規模のインテリアショップを覗いてみたら、クリスマスコーナーにはツリーの飾りと同様、プレゼーペアイテムコーナーがあり、人、動物、建物、生活用品、植物などありとあらゆる模型が販売されていました。
皆お気に入りを買って帰り、12月8日の無原罪の御宿りの日を期に、家族で飾り付けを楽しみます。
こちらはマンマ(義母)の家のプレゼーペ。
小屋部分は50年以上前から使っているもので、マンマのお気に入りらしいです。
手前のお祝いする人々や動物たちは後から買い足したものとのこと。
よく見てみると、、、、
赤ちゃんキリストがいません!
そう、クリスマス前にはまだ生まれていないので、ベッドは空にしておいて、24日から25日にかけて誕生させるらしいです!
そして、東方の三博士たちは1月6日にキリストのもとへ到着するらしいので、そちらもまだ配置されていません。
テレビの下によけられている彼らと赤ちゃんキリスト発見。
何だかシュール。。
マンマだけでなく、多くの家庭で忠実に日時を守って、クリスマス当日までベッドを空にしておくらしいですよ。
三博士は日毎に近づけて行くとか。。
こちらは街の中心に飾られた等身大のプレゼーペ。
こちらもキリストはまだ誕生していません☆
25日以降にもう一度見てみようと思います。
私が住む街は湖のそばなので、東方三博士はボートに乗って到着中というセッティングになっていました。
イタリアのクリスマス期間は一般的に、1月6日のエピファニアと呼ばれる祝日までとされています。
この日に東方三博士がイエス・キリストのもとへ礼拝のために訪問し、イエスの洗礼を祝う記念日となったそうです。
ですのでこのプレゼーペをイタリアで見てみたい方は、12月8日から1月6日の期間に旅行をするのがおすすめです。
より多くのプレゼーペを目にすることができると思います☆