私は北イタリアにあるガルダ湖の湖畔の街・デセンツァーノに住んでいるのですが、先日初めてこの街のお城に上ってきました!
イタリアに引っ越してきてから、道を覚えるためや次はどこに行こうかなどと、グーグルマップをしょっちゅう見るようになり、それにしてもお城の数が多いなと感心していました。
ウィキペディアによると、イタリアにはヴィラや塔を含めて45,000城が存在するとのこと!
日本の寺院数が約77,000寺なので、そこまではいかないにしてもすごい数なのが分かります。
ちなみにイタリアの教会の数は10万を超えるそうです!
思い返してみると、今まで旅したことのあるイタリアの街では、特に探そうと意識せずに、教会やお城を見かけていたなあと思います。
そのくらい、その存在が日常のためか、私の主人はこの街育ちのくせに城に上ったことがないと言うので、これは一度行くべきだろうということになりました。
デセンツァーノの中心は湖沿いの船着場近くで、春夏のシーズンにはヨーロッパ各地からの観光客でごった返し、ガルダ湖沿いの道路は常に渋滞する程です。
お城も街の中心にあり、繁華街から少し坂を上がった高台にあります。
常日頃、お城の周辺はよくうろうろしており、近くのピアッツァ(広場)でアペリティーボやジェラートを楽しむことも多いのですが、中に入るのは今回が初めてです。
入り口は跳ね橋だったそう。
普段入場料は5ユーロらしいですが、私達が行ったのはラッキーなことにちょうど月一回無料の第一日曜日でした☆
現在イタリアではたいていの施設入場の際は、入り口でグリーンパスのコントロールがあります。
コロナワクチンの接種を2回終えた人は、QRコードをスマホもしくは印刷で所持していて、それを見せて読み取ってもらうのですが、私は日本で接種を済ませたため、イタリアの発行するQRコードは持っておらず、日本政府が発行した証明書を代わりに常に持ち歩いています。
今のところレストランや施設で拒否されたことはありません。
こちらでも証明書に併記された英文を入念にチェックされた後、入場できました。
デセンツァーノのお城は11世紀に、古代ローマの要塞跡に建てられたと考えられており、丘の上から街を見下ろすように、防衛や軍事的役割を果たしてきたと言われています。
15世紀には軍の駐屯地として拡張され、19世紀まで住民の避難所としても機能し続けてきましたが、劣化がすすんだため近年城壁と塔が修復され、内部には兵舎と教会が残り、中庭に小さなコンサートアリーナが作られています。
門を入ってすぐの中庭。
何やらイベントの準備中。
中庭を囲むように兵舎と教会跡。
壁が修復され、パトロール通路を歩けるようになっています。
城壁からの眺め。すぐそこに湖が見えます。
かわいらしい町並み。
階段を上がって塔の上へ。
思わず「おおぉぉ〜!」と声が出ました。
湖の遥か遠くの山まで見渡せます。
この日はちょっと曇りで景色も少し霞んでいましたが、お天気の良い空気の澄んだ日は素晴らしい景色だと思います☆
砦の下の階は、現在は展示やイベントに使用されています。
この日は写真展が開催されていました。
小さなシアタールームがあり、展示会のビデオが流れていました。
塔内部と城壁しか見るところが無いので、すぐに廻り終えてしまいますが、それでも楽しく見物できました。
主人も想像以上に面白かったようで、その後地元の知人に会う度に、「カステッロ(お城)上ったことある〜?面白いよ、一回行って来いよ!」とおすすめしています。。
春夏は月曜日以外毎日開いているようですが、秋冬は土日のみ入場可能となるようです。
日本人にはまだまだ知られていない、ガルダ湖の湖水地方ですが、見どころたくさんなのでどんどん紹介していきたいです!
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