フーフィーのプーケットとイタリアと犬

プーケット情報中心でしたが、犬とイタリアへ移住したためイタリア情報へ移行気味

【犬】ヘルニアかと思いきや免疫介在性多発性関節炎(非びらん性)と分かるまで

慢性的な軽度のヘルニアの疑いがあり、約半年間治療を迷走したあげく、ついに免疫介在性多発性関節炎と診断されたうちの犬・フーフィーの、病状の経緯の記録です。

 

同じようなペットの症状で悩んでいる方、鍼灸治療を迷っている方、MRICTに踏み込めない方などなど、それぞれの判断の参考になればと思います。

記録を兼ねてできるだけ詳しく書いたので、かなりの長文です、目次から飛ばし読みしてください。

 

 

初期症状

2月の末頃に後ろの片足を持ち上げるしぐさを何度か見せ、痛いのかなと思いきやその後は普通にしていて、触っても特に痛がることはないという日が2・3日あり、近所の病院に連れていきました。

腰から足の関節、筋、裏、爪などチェックしてもらいましたが、特に悪そうなところが見当たらず様子をみることになりました。

3月頭には遊んだり走ったりするとふいに腰が抜けたようにストンと座り込むことがあり、別の病院へ連れていきましたが、同じく検査の結果異常なしという診断でした。

その後お座りの体勢から腰がすっと上げづらくなり、少し元気がなく丸まって寝ていることが多くなり、もう一度病院へ連れて行きました。

先生にどこを触られても特に痛がる様子はなく、神経反射も問題なかったのですが、一度ステロイドの注射(プレドニン)をすることになりました。

注射後はとても元気な状態が続き、普通に走り回っていたので、一時的な痛みがあっただけで治ったのかなと思っていたのですが、10日後にはまた足腰が痛みだしたのか時々びっこを引いたり、元気なく丸くなっている状態に戻ってしまいました。

そのため同じ注射をし、元気になって1週間後にまた痛みがぶり返し、また注射をする、というのを3度ほど繰り返し、このタイミングで関西から私の家族が住む関東へ引っ越したためにまた別の病院へ行くことになりました。

 

ステロイド期間

今までの病院では、このステロイドの注射は多用すると肝臓に悪影響が出てくるので、1週間くらい間隔を開けたほうが良いと言われていました。

4月の中頃から通い出した引越し先の病院では、最初に痛みや炎症をガツンと抑えきった方が良いので、注射をした週に同じプレドニンの錠剤を2日おきに服用するようにとのことでした。

これと同時にダスクインというサプリメントも処方されました。

ステロイドの服用中はやはり元気にしていて特に痛そうな気配は見せないのですが、自分でお尻を持ち上げることが難しく、だいぶモゾモゾしてから立ち上がったり、はしゃいだ拍子に腰が抜けることは時々ありました。

 

2週間少しハイペースでステロイドを投与しましたが、結局投与をやめると症状がぶり返すため、レントゲン&血液検査をしました。

またステロイドは1週間に1回の注射に戻りました。

 

レントゲン検査の結果は、1箇所だけ背骨にほんの少し突起がある部分があり、そこが神経にあたっていて痛みが出るという可能性が無くは無いが、断定するにはMRIやCT検査が必要だろうということでした。

レントゲンで見える範囲では、それ以外に問題のある場所は無さそうでした。

 

血液検査の結果、やはりステロイドの影響で肝臓の数値が極端に上がっているので、肝臓の薬(ニチファーゲン)を合わせて服用するようになりました。

 

鍼灸治療と温熱療法

MRIやCTの提案があったのは5月の末頃でしたが、7月に犬を連れてイタリアへ引っ越す予定だったので、話し合いの結果、イタリアへ移動後に検査をしたほうが良いだろうということになりました。

日本で検査をし、万一ヘルニアの手術が必要になった場合、手術後のリハビリにかなりの時間を要するので、そのタイミングでの飛行機の長時間移動が負担で心配なこと、またもしイタリアで手術をするのなら、MRIやCTもイタリアの病院で検査をした方が、データのやり取りなど必要ないのでスムーズだからという理由です。

 

そのためステロイドで現状維持を努めながら、スーパーライザーという光線温熱療法を受けることになりました。

またステロイドを消炎鎮痛剤(リリカ)に置き換えられないか試してみましたが、こちらは効きませんでした。

この病院で温熱療法を1週間に1度受けながら、他院の鍼灸治療にも通いました。

ネットで見つけた自宅から30分程の距離にある横須賀市の鍼灸動物病院で、電話をしてみると予約は受けていないので直接来てくださいとのことでした。

 

横須賀の鍼灸院1回目

その日の午後早速予約なしで行ってみました。

病院自体は小さく、その時は先生ひとりでされていて、ちょうど他に誰もいなかったのですぐに見てもらえました。

その日の治療はまず頭と尻尾の付け根に鍼をし、続いてお灸でした。

背中から腰にかけてと、後ろ足の膝裏(?)部分にお灸をしてもらいました。

初めてのお灸なのでびくびくと怖そうにしていましたが、暴れること無くわりと大人しく治療を受けれました。

またオゾン皮下注射といって、注射器でオゾンを皮下組織に注入する治療も受けました。

プスプスと見ている限り適当な場所(背中)に何箇所も注射されるのですが、これにはちょっとびっくりしました。

注入後は背中を触ると、プクプクと中に気体があるのが分かり、徐々に体に吸収されていくようです。

詳しい説明を受けなかったのでよくわかりませんが、消炎鎮痛作用が期待できるもののようです。

またサプリのような自然派の錠剤(?)と、漢方の入浴剤をもらって帰りました。

お灸で背中の毛が一部焦げ、少し茶色くなって焦げ臭いニオイがしました。。。

 

2回目

1週間後に再診しました。

特に一回目の治療から変化は見られませんでしたが、何度か試してみようと思いまた予約なしで来院しました。

今回は既に診察中の他の患者さん(猫ちゃん)がいたので少し待って、診てもらいました。

前回と同じように頭とお尻に鍼をし、その後お灸です。

そしてオゾン皮下注射と、今回は帰り際にファイテンシールを貼ってもらいました。

ちょっと背中の毛をよけて上から貼るのですが、若干浮いている感じがしたので効果があるかは疑問です。。

 

3回目

1度目や2度目は、他院のステロイド注射がまだ効いている期間だったので、効果の程がわからず、3度目はステロイド注射を受ける前の痛みがある状態で受診してみました。

今回も同じく鍼とお灸とオゾン皮下注射、そしてパイオネックスゼロという、鍼のない円皮鍼を肉球に貼ってもらいました。

帰り際にホメオパシーの小瓶をもらいました。

 

感想

残念ながら3回目までは、目に見えて実感した効果はありませんでしたが、あれこれ試してくださる姿勢には感謝しています。

先生はちょっと個性的で、割と独り言のように小声で話されるので、うっかり聞き逃してしまう事が多く、かと言ってあまり質問しやすい雰囲気ではなかったので、治療内容をしっかり理解できないままになってしまいました。

最後に頂いたホメオパシーの小瓶は、ちょっと試す勇気がなく未使用で終わりました。

治療費は初診時6千円、再診時は3千円程度で、漢方のような錠剤や入浴剤、ファイテンシール、円皮鍼、ホメオパシーなどを頂く分に特に支払いは発生しませんでした。

良心的な料金で、親切丁寧な診察だったと思います。

 

 

目黒(学芸大学駅最寄り)の鍼灸院

この頃にネットで犬の鍼灸治療について調べていたら、東京・目黒にある動物病院にゴッドハンドと呼ばれる鍼灸治療の先生がおられるという情報を目にし、気になりだしました。

いろいろなサイトで口コミを見てみると、ヘルニアが鍼で治ったという大絶賛のコメントが多数ある中、先生の態度がひどい、怒られた挙げ句に診察拒否された、クセがありすぎる、などの先生の人柄に対する否定的なコメントも多数見られました。。。

私は犬の病気を(できれば手術なしで)どうにか治したいという一心だったので、先生がどれだけクセがあろうが、怒られようが、治れば良いと思っていたので、技術に否定的なコメントはほとんど無いのでここにかけてみようと思いました。

 

この病院のHPには先生の鍼治療に対する絶対の自信と、いい加減な思いで来院するなということ、初診の際は今までの症状を分かりやすく記載したものを持参して誠意を見せるべきというようなことが書かれていました。

文面はきつい言葉ですが、内容はもっともと思える事が多く、ペットの飼い主に謙らない物言いや、私が絶対治しますという揺るぎない自信に魅せられ、片道2時間弱かかる距離でしたが、オンラインで予約を入れました。

 

現在ネットでしか予約を受け付けていないようで、HPから予約に進みました。

予約のログイン画面最下部のお知らせ欄には、先生からの厳しめのお言葉が並び、ちょっと緊張します。

病名を選ぶ項目欄にも、「ヘルニア」や「甲状腺の病気」の前に【偽の】というワードが入っており、手強い圧を感じます。。

とりあえず「偽のヘルニア」という病名を選び、直近で空いている予約日(2日後くらいで取れた)に予約を入れました。

 

目黒の鍼灸院1回目

HPから感じた圧と、寄せられた口コミから学び、できるだけ詳しく丁寧に今までの経緯を書き、持参しました。

予約時間の30分前に着き待合室にいると、先生らしき方が出てこられ、診察に入る前にちょっとお話しときます、と言って、まず心得的なこと、HPに載っていたようなことなどをまくしたてるようにマシンガンでお話になり、診察室に戻っていかれました。

いきなりでびっくりしましたが、これも想定内だと自分に言い聞かせ、用意してきた問診票を助手の方にお渡しし、深呼吸して診察を待つことにしました。

 

診察室に呼ばれてからも、問診票を見ながらの先生のマシンガントークは止まることがなく、犬の病気の話や今までの他の犬や飼い主の話などを、最近の時事を例え話に用いて淀むこと無く喋り続けられるので、私は集中して話についていこうと必死に聞き耳を澄ましていましたが、次々話が変わるので大混乱でした。

その間先生の手は次から次と犬の脚に鍼をうち、最後は耳に何かを「パチンッ!!」とさせ、怒涛の診察は終わりました。

半ば呆然とする自分にちょっとウケながら、犬をキャリーバッグに戻してお会計を済ませ、帰路につきました。

 

冷静になってから、先生がおっしゃったことを思い返すと、「症状が4本脚のうち右後ろ脚に出るパターンはやっかいで治りにくい、ちょっとこじらせタイプ。このパターンは私でないと治せないことがほとんど。最初の2回は同じ方法で鍼をして、効かなければ3回目からは鍼の方法を変えてみる、あの手この手と技を持っているので心配いらない、(私の「治りますか」という質問は)愚問だ。」

といった感じでした。

うちのフーフィーは、痛がる時は右脚が多いけど、時々左脚にびっこをひいたりすることもありました。

次回の予約は1週間後で、もし鍼が効かず痛みが再発すれば、他院のステロイド治療を受けて来てもらって結構ですとのことでした。

 

結果1回目の治療から3日後くらいに、前回打ったステロイド注射が切れてきたタイミングでやはり歩き辛くなってきてしまい、痛みでトイレの体勢が取れない時があり、持っていたステロイドの錠剤を服用させました。

 

目黒の鍼灸院2〜5回目

2、3日に1回ステロイドのプレドニン錠を飲ませながら、1週間に1度鍼に通うことを1ヶ月程続けましたが、これまた残念ながら目に見えた効果はありませんでした。

5回目の治療の際に、プレドニンをプレビコックスというステロイドではない痛み止めに変更し、この薬が効けばこれを服用しながら鍼治療を続け、徐々にプレビコックスを減らしていきましょうという治療計画になりました。

 

幸いプレビコックスの痛み止めは効き、長く使用したステロイドを終了することができました。

そして当初この頃(7月頭)にはイタリアへ引っ越ししている予定でしたが、コロナの影響で予約したアリタリア航空の便が3度ほどキャンセルが続き、結局私のワクチン接種が2度終わるのを待ってから移動することにしたため、9月頭に犬を連れてイタリアへ引っ越す予定になりました。

 

目黒の鍼灸院6〜8回目

プレビコックスが効いている間、脚や腰の痛みは和らいでいそうでしたが、この頃からイビキのようなズーズーという音を目を開けていても出すような事があり、どこか息苦しそうな雰囲気と、お腹がキュルキュルと鳴る症状が多く、ヨダレを垂らすときがあり、また食欲だけは常に旺盛だったのが、時々朝にご飯を食べない事が出だし、見るからに調子の悪い日が続きました。

この頃の鍼灸の先生の診断は、「いわゆる偽の甲状腺の病気で、APS(自己免疫性多内分泌腺症候群)であり、その症状のひとつとして腹鳴やイビキ、ヨダレなどが出ている」ということでした。

 

目黒の鍼灸院9回目以降

時々食欲がなく、ずっと寝てばかりで元気がなく、朝方に一度胃液を吐くようなことがあり、不調な日々が続いた7月末に、突然大量の真っ赤な胃液を吐きました。

「血を吐いた!!!」と、初めてのことでもう大パニックで、泣きながら近所の動物病院(ステロイド治療をしていたところ)に駆け込みました。

何か大きな悪い病気の症状が出たと思ったので、本当に心配で大号泣で震えていたのですが、診察では、薬の多用で胃および腸が荒れているのだろう、胃薬2種と胃粘膜の薬、点滴をして様子を見ましょうとのことでした。

その日は夜までに2度ほど吐きましたが、血が出たのは最初の1回だけで、黄色い胃液に戻りました。

翌日念の為もう一度点滴に通いましたが、食欲は戻り、ふやかしたフードや茹でたササミを食べさせました。

この間2日プレビコックスを止めましたが、今度は足腰の痛みで排泄ができなくなってしまい胃薬と併用して再開させました。

鍼灸院までは2時間弱かけて電車で通っていたため、負担が大きいので少し様子を見て回復してから連れて行こうと決めましたが、プレビコックスの薬をもらうため私一人で鍼灸院へ行きました。

 

この鍼灸院へ通院している間、一番困ったことは、電話がつながらないということでした。

通院患者専用電話番号というのが、診察券(2回目から発行してもらえる)に記載されているのですが、そこに電話を何回してもつながらないのです。

なので結局2時間弱かけて私ひとりで行くことにしたのですが、受付の助手の方に電話がつながらないと聞いたところ、現在電話対応はしていないということでした。

 

ひとりで待合室で待っていると、先生がちらっと診察の間に来られて、「うちでしか治せないと言いましたよね、他院に連れて行くのはいいですけど、治せませんよ。」というようなことを早口におっしゃって戻っていかれました。

私は先生にすがる思いで8回通い、今回連れてくるにはあまりに体調が心配なのでひとりで予約をとって来院し、相談できればと思ったのですが、その日はそれ以上対応してもらえませんでした。

受付の方にも予約をとってきたのだから、先生と話せる時間をとってもらえないかとお願いしたのですが、改めて別の日に予約をとってください、その日までに先生が治療法を考えておかれます、ということだったので、その場で別の日に予約を取り直し、出直すことになりました。

この時は結構私もメンタル的に参っていたので、受付で泣いてしまいました。

が、どうすることもできず、予約を取り直した3日後にまたひとりで再来院しました。

 

この日は打って変わって先生は親切で、漢方を用いた治療の計画を説明してくださり、「大丈夫、思っている以上の状態に持っていけますよ。」とおっしゃって、1週間分の漢方(サイ角)を処方してもらってきました。

漢方の効果は特に見られませんでしたが、胃の調子は落ち着き、病状が安定しだしたので、1週間後の8月前半にもう一度鍼灸院へ連れて行きました。

 

いつも通り鍼の治療をうけ、イタリア行きが迫っていることをお伝えし、先生からは「イタリアに行くのも運命なので、この病気が治せるようなことは無いと思うが、犬は飼い主と一緒にいられて幸せだと思いますよ」と言って頂きました。

 

いろんな思いが私の中でありましたが、こちらの鍼灸院に行き着いたこと、結局良くはならなかったが思い切ってこのタイミングでイタリアへ連れて行こうという踏ん切りがついたこと、これが運命なんだなと思うことができました。

 

目黒の鍼灸院まとめ

手術をするほどのヘルニアの症状とは思えない(麻痺がない)、でも薬だけでよくなる気配がない、MRIやCTの精密検査を受けるべき時だが、今すぐにそうできない事情がある、という状況で、藁をもすがる思いだった鍼灸治療、結果から言うと完治はしなかったけれども、試したことに後悔はしていません。

実際鍼灸治療で奇跡的な結果を得られている方がたくさんおられるのは事実のようです。

先生は確かにかなり個性的で、発言がストレート過ぎて時には私も傷つくことをおっしゃることもありましたが、それでも共感できたり納得できたりすることも多く、飼い主の気分重視ではなく動物を治したい、もしくは治せるとの自信からそういった姿勢になられているのは十分理解できます。

思うような結果は得られなかったものの、否定的な感情はありません。

絶対治るという保証はないけれども、選択肢のひとつとして試してみる価値はあると思います。

費用は(2021年現在)1回の鍼治療1万円+税、プラスお薬代です。

プレドニンやプレビコックスなどの市販のお薬は1錠200円ほど、漢方は1回分675円でした。

 

イタリアでMRIを撮る

8月前半に鍼灸治療をやめ、そこから9月のイタリア出発日までは、とにかく安静にできるかぎり症状を安定させて、長時間の移動に耐えれる体力をつくることに集中しました。

ご飯は少量のふやかしたフードを1日4〜5回くらいに分けて与え、小さくちぎった茹でたささみと、水分をたくさんとれるようにその湯がき汁を与え、痛み止めのプレビコックスとともに胃薬の投与を続けました。

散歩も5分くらいの運動を、体力をつけるために何度も連れていきました。

ステロイド治療をしていた病院から、鉄分とビタミンの薬(液体でサプリメントのようなもの)も処方してもらい、少し便の色が気になった時は抗生剤も服用し、可能な限り万全と思える体勢作りをしました。

その甲斐あってか無事元気にイタリアへたどり着き、検疫も難なくスルーし、時差ボケ(あるのかな?)などが落ち着いた頃にイタリアの動物病院へ連れて行きました。

 

イタリアへの犬連れ飛行機移動の記事はこちら☆


まず近隣の評判のいい動物病院へ行き、これまでの経緯を詳しく説明しました。

やはり病状が慢性化しているので、一度MRIを撮って詳しく検査した方が良いとのことで、MRIのある病院を紹介してもらいました。

 

MRIのある病院に予約のための電話をすると、胃腸を壊していた原因はプレビコックスのお薬なので診察まで休薬するようにとのことでした。

MRIのある動物病院は車で1時間ちょっとの距離でした。

田舎町の農場の真ん中に、恐らく農場の施設として使われていた建物を改装して病院にしたような感じでした。

見かけは病院らしさは感じられませんが、中はとても近代的な機械が並んでいて、スタッフの方もたくさん慌ただしく働かれていました。

朝から絶食で午後の予約に備えました。

まず問診や触診をうけ、その時点で炎症があるのは恐らく後ろ脚や腰だけではないだろう、全身に炎症が起こっているのではないかとのことでした。

MRIを撮るには身動きしてはだめなので、犬の場合は麻酔が必要です。

しかし麻酔といっても30分程うとうとする程度の軽いものなので心配いらないと言われていました。

 

まず軽い麻酔の注射をしました。

そしてうとうとぐったりしてきた頃にMRIの台に寝かせ、腕からゆっくり造影剤を入れていきますが、私はもう胸がいっぱいいっぱいで見ていられず、主人に任せて外で待つことにしました。

 

すぐに主人も出てきて、無事検査が始まったとのことで、後は検査が終わるのを待って、麻酔が覚め始めた頃に呼んでもらうことになっています。

 

他にもたくさん検査待ちの犬連れの方が、庭で待っておられました。

みんな同じようにしんどい思いや不安な時間を過ごしているのかなと思うと、強くいなければと思う反面涙が溢れてしまいます。

 

やっと終わりましたよと呼びに来て頂いて、フーフィーのもとに行くと、まだぼんやりとして起き上がれはしませんが、こちらに気づいてしっぽをプリプリ嬉しそうにする様子にまたまた号泣です。。

 

結果、MRIの画像から全身に炎症を起こしていることが分かり、「免疫介在性多発性関節炎」と診断がくだりました。

免疫細胞が暴走し、自分の体中の関節組織を誤って攻撃してしまう病気らしいです。

今までびっこを引く脚が右になったり左になったり、腰は常に持ち上げづらそうで、背中部分を触るとブルブルと筋肉が震え痛がる時があり、散歩中に前につんのめって躓くときもある、顎が時々ガクガク震える、など症状があちこちに出ていたのはこのためだったのかと、納得しました。

完治は難しい病気で、投薬で痛みをコントロールしながらずっと付き合っていくことになるらしく、持続投与可能な最小限量のステロイド(プレドニン5㎎を1日4分の1錠)で炎症を抑え、同時に液体の免疫抑制剤(シクロスポリン)を1日0.12ml、胃薬と合わせて投与していくことになりました。

20日後にもう一度MRIを撮って、炎症の収まり具合をチェックし、今後の投薬量を調整するらしいです。

ここイタリアでもMRIの診断料は高額で、1回9万円(!!)程かかりました。

あともう1回MRIを撮ると聞いて、思わず主人と顔を見合わせ、お互いの顔から血の気が引きました。。。

 

MRI 2回目

1回目の診察後はプレドニンとシクロスポリン、胃薬を毎朝服用させ20日間様子を見ました。

プレビコックスを使用していた頃はあまり動きたがらず、散歩も公園まで抱っこで連れて行き、公園内を少し歩かせる程度でしたが、徐々に足取りも軽く歩けるようになり、目に見えて調子の良い日が続きました。

 

2回目のMRI検査に連れて行く頃には、スタスタ歩きながら20〜30分くらいの散歩ができるようになっていました。

検査の結果やはり全身の炎症はだいぶ治まっていて、このまましばらくこの治療法を続けていくことになりました。

 

1ヶ月半前には全く歩けず、震えるほど大好物のササミすら食べることができず、血を吐いてぐったりしていたことを思うと、私はこの現状に大満足で嬉しい日々だったのですが、先生いわく、まだもっと良くなれるはずとのことで、とても心強く希望が持てました。

 

 

現在

2回目のMRI検査から2ヶ月弱たった現在は、投薬を微量ながら続けているものの、通常と変わりない元気な生活を送れています。

散歩は1時間ほど平気で歩けるようになり、時には走り回ったり、家の中でもおもちゃを振り回して暴れたりと、元気な頃と変わらない状態にまで回復しました。

1日一緒にお出かけできる体力も充分で、これからは大好きな旅行にも行けそうです。

 

先生からは、これからもずっと付き合っていかなければいけない病気なので、調子のアップダウンは必ずあるだろうと言われていますが、今の所調子の良い日々が続いています。

 

今後は病院に電話で体調の報告をし、様子を見ながら減薬や休薬の相談をしていくことになりました。

 

 

まとめ

私自身ネットで犬の症状や症例、治療例を検索しまくる日々を過ごしていたので、きっと同じ立場の方がたくさんいると思いますが、ひとつの例として何か参考になれば本当に嬉しいです。

目黒の鍼灸院はオーシャン動物病院です。

結局うちの場合は効果が見られなかったので名前を出すのはどうかと思いましたが、効果のあった方もたくさんおられるようなので、知りたい方もいると思い書かせていただきました。

過度の期待は禁物ですが、試す価値はあるのかなと思います。

 

うちのフーフィーの場合は免疫介在性の病気だったので、結局お薬でコントロールしていくのが一番効果的な治療だろうと判断しています。

 

このまま調子よく、痛みのない気持ちのいい毎日が過ごせたら、こんなに幸せなことはないなと思っています☆

 

たくさんのワンコが、適切な治療に辿り着けることを願います☆☆

 

 

こちらイタリアのMRIを撮った病院外観です↓↓ f:id:fuph:20211213190855j:plain

 

 

建物の前は牛舎!

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中は現代的でオシャレな空間。

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マッチョな先生☆

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病院内に住んでるニャンコたち。

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病院のカルテ。

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元気です☆

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一緒にお出かけ楽しんる様子はこちら☆