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【飛行機恐怖症対策】心療内科を初受診してみた!レポート☆

たびたび言いますが、私は飛行機が大の苦手です。

乗っている最中ずーっと、怖くて怖くてしかたがないのです。

乱気流に突入した時なんかは、顔面蒼白、冷や汗だくだく、この世の終わりです。

隣に平然と(腹立たしい)座っている主人を鷲掴みにしては、鬱陶しがられています。

 

ですが、真剣に克服しようと、いろいろ調べては実践し、を繰り返して辿り着いた克服法を以前記事にしました。↓↓↓

 

 

私にとって、怖さの2大要因は”揺れ””音”なのですが、その音対策として、ノイズキャンセリングイヤホンを思い切って買ってみた結果、すごい効果があった!という追加の記事を前回更新しました。↓↓↓ 


これらの方法でずいぶんましになっていたのですが、今回ヨーロッパへの長距離便に、あろうことか一人で乗る羽目になってしまったので、いつも以上に不安を抱えた状態で出発までを悶々と過ごすことになりました。

 

私のお気に入り克服法のひとつが、”揺れに合わせて自分も揺れる”というもので、自ら揺れる事で、飛行機の揺れに鈍感になる作戦なのですが、これは一人だととても実践し辛い。。

飛行機が揺れるたびに、ゆらゆら揺れだす怪しい人になってしまいます。

となりに主人がいれば、恥ずかしさも紛れるのですが、今回一人ということで、この手法が使いづらい状況になってしまいました。

 

そんな訳で、最終手段?、心療内科を受診して、軽い睡眠薬なんかを処方してもらって、薬の力で寝ている間にヨーロッパに着いちゃおうという作戦に、今回は出てみた結果の報告記事です☆

 

 

まず近所の心療内科に予約を取った

飛行機に乗る時以外は、普段から精神力は強いほうで、あまり長引いて悩んだりしない楽観的な性格ですので、心療内科にかかりつけがありません。

とりあえず、家から一番近い心療内科をグーグルマップで検索し、口コミもそう悪くなさそうだったので、予約のための電話をしました。

 

電話受付の方に事情を説明すると、とっても優しい口調で丁寧に応対して下さって、スムーズに予約がとれ、なんだかそれだけで安心感に包まれました。

何かしらの不安を抱えて電話をかける人の多い場だからか、対応される方もとても感じのいい落ち着いた応答で、初めてのクリニックに緊張気味でしたが、予約日がちょっと楽しみになりました。

 

 

初診当日

電話口で想像していた通りの、受付の優しいマダムに応対して頂いて、問診票を記入し、診察を待ちます。

すぐに順番が来て診察室に入ると、わりと若い男の先生が笑顔で待ちかまえていてくれました。

まず一通り、自分の症状?を説明します。

いつどんな時に恐怖を感じるのか、いつからそのようになったのか、何かきっかけとなる原因のような事があったのか、実際どういう状況(心拍とか冷や汗とか)になるのかなどをできるだけ詳しく正直にお話しました。

そして今回ひとりで長距離フライトに乗らなければならないこと、普段睡眠薬などを使用した経験はないことなど。

続いて家族関係や自身の生い立ちなどを、一通り順を追って質問に答えるかたちで説明します。

受診前までは、ちゃちゃっと事情を説明すれば、睡眠薬のようなものをさっともらえて、あっさり帰るだけだと思っていたので、しっかりした診察と、想像していなかった質問などにちょっとうろたえながら、受診しました。

 

そして心理テストまで実施しました!

20~30くらいの質問票に、あてはまると思われるところにチェックを入れるタイプを2枚と、白紙のA4用紙に「木を描いてください」というものと。

 

「木」と言われてすぐに頭に浮かんだのが、先日UFJ銀行のATMで通帳を更新する際に、待ち時間に出てきたアニメーション。。

ロボット君がしんなりした双葉に水筒の水をあげると、たちまちこの木なんの木みたいな大きな木に成長して、小鳥のさえずりを聞きながら、その木にハンモックをかけてロボット君は夢を見る・・・・というストーリーです。

なので、そんなイメージで、この木なんの木に小鳥やリンゴなんかを付けて、とっても幼稚な絵を描いてしまいました。。

しかも恥ずかしいことに、自身の生い立ちの説明で、高校美術教師の免許を取得していることなどを話した後にコレです。。

一連の心理テストの結果などは後日お話しますということでした。

 

そしてお薬の件ですが、私は今まで睡眠薬は未経験で飲みなれていないこと、今回は一人で飛行機に乗り、一人で経由地で乗り継ぎをすること、から、万一睡眠効果が効きすぎて起き上がれなくなったりすると大変なので、処方できないということでした。

その代わり、精神安定剤を使用しましょうということになりました。

”アルプラゾラム”という名前の安定剤で、不安を抑える効果があるとのこと。

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1日最大6錠まで服用可能なので、効き目が薄れる前に飲みつないで、目的地に到着する作戦です。

ただこちらも未経験のため、副作用などが出ないか確認するために、今から出発までの間に2度ほど服用してみて、OKなら旅行に必要な分量を後日処方しましょうとのことでした。

私は今まで精神安定剤というものを服用したことがないので、薬の力で、飛行機に対する恐怖がなくなるというのは不思議でなりません。

あんなに怖い思いをしているのに、飛行機が揺れても、平然としていられるのでしょうか。

一体どこにどういうふうに作用して、怖さを感じないというのか、とっても半信半疑でした。

 

試験的に服用してみた

とりあえず言われた通りに、副作用確認目的で、仕事終わりの時間頃に1錠服用してみました。

ふだんこれと言って不安はないので、服用しても薬の効果のほどは、まったく実感できません。

とくに副作用が出ることもなく、先生から言われていた「眠くなるかもしれない」ということもなく、ただただとりあえず飲んだ、というだけです。

翌日もう1錠を試してみましたが、やはりこれといった変化は感じられませんでした。

 

 

投薬してもらうために再診

再診にお伺いすると、前回の心理テストの結果が待っていました。

占いなどと違って、れっきとしたドクターが言うことですから、あなたはこうですと言われたら、言い訳できない感じがして、何を言われるか恐れておりました。。

が、「このクリニックの来院患者史上、一番精神が安定している状態だという結果が出ました」とのことでした。

そらそうですよね、飛行機に乗っている時以外は、特に不安を感じていないのですから。

そして問題の”木”も、(この木なんの木のイメージのおかげで)堂々と大きくまっすぐで立派な木ですね、枝のバランスも良く、安定しています。とのこと!

なんか嬉しい。

 

そして薬の副作用が無かったこと、効き目も感じなかったこと、をお伝えして、行き用に6錠、帰り用に6錠の、12錠を頂いてきました。

また帰国したら、効き目の結果が知りたいのでもう一度受診して下さいねとの事でした。

 

 

出発までに薬を服用する機会が訪れた

この薬を使用する予定の旅行は、イタリア人である主人の帰省に同伴する、というものですが、仕事の都合で主人が1週間先に出発し、私が後から一人で追いかけて、帰りは2人で帰国する、という旅程です。

 

ですので私の出発1週間前に、主人の出発日になりました。

その前日の夜、主人がスーツケースの中身を確認したり、ラピート乗り場の難波駅までのタクシーの手配をしたりしていると、明日飛行機に乗るのは主人だけなのに、なぜか私がだんだん飛行機に対する不安が高まってしまい、寝られなくなってしまいました。

  

毎日寝付きはとても良い方で、布団に入ると5分で寝れますが、この日は1時間くらい飛行機のことが頭から離れません。

眠れず悶々としていた時にひらめきました!

「今、薬を飲んでみたらいいんじゃないか!」と。

という訳で、旅行用の貴重な薬を1錠飲んでみました。

そしてベッドに戻って、おそらく数分。。で寝てました!

薬の影響で眠くなり、怖さを忘れて寝てしまったのか、それとも薬の効果で怖さがなくなり、いつも通りにすっと寝られたのか、もしくは薬を飲んだ安心感で寝てしまったのか、実際よく分かりません。

それでも、不安で寝れなかったのに、”薬を飲んだらぐっすり寝られた”ということにとても満足しました。

実際のフライト前のこの体験で、”薬は効くから飛行機は大丈夫だ!”というのが頭にすりこまれたのか、その後出発までは”薬があるから大丈夫!”との思いで、あまり不安になることなく過ごせました。

 

旅行当日

機内で眠れることを期待して、夜更かしをし、睡眠不足気味で空港に向かいました。

午後2時出発のフライトなので、後半に少し眠れたらいいなと思っていました。

空港に向かっている時に、乗り物酔いしやすいので、この薬とは別に、市販の酔い止め薬を服用しました。

ドクターから、空港に着いたらすぐに1錠飲んで、出発時にもう1錠追加で飲むといいよとアドバイスを受けていたのですが、 酔い止め薬を飲んだところなので、1錠目は出発直前まで待つことにしました。

空港で昼ごはんを食べ、搭乗ゲート前で1錠目を服用

飛行機に乗り込み、買ったばかりのノイズキャンセリングイヤホンをセットして、その効果にウキウキしながら出発しました。

離陸もとてもスムーズで、しばらく安定したフライトだったからか、恐怖感はありませんでした。

昼食直後ということもあり、またちょうど薬を飲んで30分くらいしたので効いてきたのか、いい感じに眠気が襲います。

ブランケットをこんもりかぶって、このチャンスを逃してはいけない!と思っている間に寝てしまいました。

途中1回目の機内食に声をかけていただきましたが、目覚めたくないのでお断りし、そのまま、まどろんでいました。

うとうと寝れたので、もしかして1〜2時間たってたりしないかな?と期待しながら時計を見ると、なんとラッキーなことに離陸からもう4時間もたっていました!

あれ、時差で時計を読み間違えているのかな、と、何度も確認しましたが、やはり4時間経過している!

機内でこんなに4時間があっさり過ぎ去ったことは、今までにありません。

もう本当に嬉しくて、薬の効果に万歳しながら、慌てて次の1錠を服用しました。

もう少しでも長く、恐怖を感じずにウトウトしていたかったからなのですが、作戦通りこれでまた少しウトウトし、次に時計を見た時は、なんとまたまたもう4時間が経過しているという、素晴らしい展開です。

残りあと4時間ほどで乗り継ぎ地のフランクフルトに到着です。

感覚的には合計2〜3時間まどろんでいただけのようなのに、8時間も寝ていたことになります。

1度お手洗いに立って、恐怖が襲わないようにもう1錠追加の薬を服用し、ご機嫌で映画を見てみることにしました。

映画を1本見れば、もう間もなく着陸となります。

が、またまたこの映画を見ている最中に寝てしまったようで、2回目の機内食に声をかけて頂いたのはなんとなく覚えているのですが、それもお断りしたままぼんやり過ごし、ふと窓の外を見ると、ドイツのかわいい家並みが並ぶ街が見えています。

 

普段フライト中は、全身ガクブルの悪夢ですが、もともと着陸は大好きです。

だんだん陸地が近づいてくる安心感と、この苦痛がもう終わる!という嬉しさ、そして楽しい旅行が始まるっていう幸せ。

今回はそれに加えて、12時間があっという間に過ぎ去ったという満足感で、オーバーだけど感無量

 

この後約2時間半をフランクフルト空港で過ごし、乗継便出発前にもう1錠服用し、1時間のフライトで無事目的地、イタリアのベローナ空港に到着しました。

 

 

まとめ

出発までは、正直ここまで効き目があるとは思いませんでした。

副作用チェックのために服用した時は、特に眠気を感じることもなく、何の変化も感じられなかったので、私としては、この効果が不思議です。

眠気はもともとの睡眠不足にプラスして、薬の効果で10時間くらい寝てしまったのでしょうか。

感覚的には、「あー、よく寝た!」という訳ではなく、”ずーっとまどろんでいたら12時間が過ぎていた”という感じです。

そして帰りの便も、早朝出発だったこともあり睡眠不足で挑んだためか、全く同じように、12時間まどろみ続けてあっという間に日本到着でした。

何はともあれ、私はとっても満足です。

本当に苦痛で大問題だったフライトが、こんなにも余裕に過ぎ去りました。

あんなにアレコレ克服法を試してみましたが、結論は、「ノイズキャンセリングイヤホンと安定剤で完全克服!」でした。

 

薬の効果はもちろん個人差が大きいと思うので、皆が一概にこうも効き目があるのかどうか分かりませんが、本気で飛行機恐怖症に悩んでいて、あれこれやっても効果がない人は、一度病院を受診してみることをおすすめします!!

 

帰国後に再診して、先生に結果を報告しましたが、先生も想像以上の効き目だとおっしゃっていました。

注意点は、余った薬を次回に使用しないこと。

古くなった薬を使用し、万一効き目があまりなかった場合、「この薬はもう私には効かないんだ。。」というメンタルになるのが一番よくないそうです。

”病は気から”なのか”信じるものは救われる!”なのか、とりあえず次回以降は旅行の度に、新しい薬を処方してもらうように受診しようと思います!!