私は飛行機に乗ることがとても苦手で、毎回全身ガチガチの冷や汗だくだく、座っているだけなのに体力・精神力をとてつもなく消費し、それはもう苦痛でしかたない、飛行機恐怖症です。
なのに趣味は海外旅行、毎年1・2回飛行機に乗る機会がやってきます。
旅行自体は楽しみで仕方ないのだけれど、出発日が近づくにつれて、飛行機に乗ることの恐怖の方が大きくなり、憂鬱な日々を過ごすハメになります。。
なのでどうにかこの恐怖症を克服しようと、いろいろな方法を試して編み出した、私なりの克服術を以前にまとめたのがこちらの記事。
どうにかこうにかで、だいぶマシになったのですが、この克服術の中の音対策のひとつ、”高性能イヤホンを使用する”について 、自前のイヤホンをグレードアップさせた結果、とてつもない効果があったので、追加の報告記事です。
なぜ高性能イヤホンが必要か
私の場合、飛行機に恐怖を感じる一番大きな要因は”揺れ”ですが、2つ目が”音”です。
ずーっと続くゴーという不気味な低音が苦手です。
また翼の近くに乗った場合、ウィーンという翼を操作する音が聞こえますが、これも、「今どんな状況で、何のために動かしているのか、何をするつもりなんだ??」といった、なんてことのない動きを、やたらと想像をめぐらせて、飛行機の状況について考えてしまう原因になり、心穏やかにいられなくなります。。
音楽を聴いていようが、映画を見ていようが、この嫌な音は聞こえてきます。
そして映画に集中できずにザワザワしてしまいます。
それが前回の旅で、原因はイヤホンの低性能のせいであることが判明したのです。
香港旅行のために、初めてLCCのピーチを利用したのですが、LCCは主要キャリアと違い機内エンターテイメントがありません。
そのため自ら、ノートPCやタブレットを持参し、映画をダウンロードしておいて、機内エンターテイメントサービスの代わりにしました。
普段機内で映画を見るときは、航空会社から提供されるイヤホンを使用していましたが、このとき初めて自前のイヤホンを使用し、周りの音が格段に聞こえなくなることに気付いたのです。
この時は自前のイヤホンと言っても、スマホに付属されている、特に高性能でもなんでもないイヤホンでしたが、それでも機内に用意されているものとの違いははっきり感じられました。
そんなの当たり前だよ、と思われるかもしれませんが、毎日の通勤時間が5分で、普段イヤホンで音楽を聴く習慣がなかったので、イヤホンについて考えてみることもなかったのです。
そんなわけで、スマホの付属イヤホンでこんなに騒音が軽減され、恐怖が減るのなら、もっと高性能のイヤホンを使えば、音に対する恐怖問題は解決するじゃないか!!と、やっとのことで結論に至り、今回のイタリア旅行用に高性能イヤホンを購入することにしました。
BOSEノイズキャンセリングイヤホンという選択
高性能イヤホンを購入しようと決めて、リサーチしだした時は、スマホ付属イヤホンでも十分違いが感じられたのだから、”少しいいイヤホン”くらいで十分だと思い、予算5千円くらいで考えていました。
けれども検索すればするほど、どんどん良いものが欲しくなるという展開。。
もともとイヤホンを使って音楽を聴く習慣がないため、音質にこだわってはいません。
ただただ周りの音を聞こえなくしたいのです。
じゃあ耳栓でいいじゃないかと思いますが、ただ塞いじゃうだけじゃない、騒音を科学的にカットできるノイズキャンセリング機能というものがあったんですね。
イヤホンに小型マイクが内蔵されていて、周囲の騒音を拾い、その逆位相の音を出力することで、騒音をカットする仕組みらしいです。
そしてBOSEのノイズキャンセリング機能が、現在では秀でているよう。
なのでBOSEのノイズキャンセリングイヤホンを購入することにしました。
ただ、BOSEだけでもいろいろなタイプが出ています。
まずヘッドホン型かイヤホン型か。
私の使用予定は飛行機の中。そして今回は12時間を超える長距離便での使用予定。
普段はあまりの恐怖で、機内で眠るなどとてもできませんが、この恐怖を克服して、機内でリラックスし、あわよくば寝てしまう!という最終目標のためのイヤホンです。
なので眠ることを想定し、ヘッドホンだと外れたりジャマだったりするのではと思い、イヤホン型に決定します。
次はワイヤレスか否か。
ワイヤレスはコードが邪魔にならないので魅力的ですが、ノイズキャンセリングタイプのイヤホンはバッテリーの消費が多いため、ワイヤレスタイプの充電持続時間が短めらしい。
わたしは今回ヨーロッパ旅行に使用予定で、乗り継ぎのため結構時間が長いので、ワイヤレスタイプだと充電がもたないことを心配し、やめることにしました。
モバイルバッテリーも持って行きますが、スマホやPC用にも使用予定なので、イヤホンは充電時間が長いタイプを選ぶ事に。
結局、装着感などの口コミも参考にして、ついに購入したのがこちら!
Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones - Apple devices ノイズキャンセリングイヤホン ブラック
お値段なんと29,160円(税込)!!
当初の予算をはるかにオーバーです。。(汗)
購入段階で結構悩みました。
そもそもこんな高価なイヤホンを買って、音楽を聴く予定がないんです。
きっとこの旅行に使った後は、また次の飛行機に乗る機会まで、引き出しで眠ることになるでしょう。
でも飛行機恐怖症は私にとって大問題です。
もしこれで楽になるなら。。
親友の「飛行機恐怖症の薬と思えばいい!しかも何年も使えるよ!」の言葉に押されて、買っちゃいました。
使ってみての感想
注文して翌日に商品が届きました。
職場受け取りにしていましたが、仕事を中断してすぐに開封。
人生初の高価なイヤホンにちょっと興奮。
まず自分の耳にあったサイズのイヤーピースを選び、装着してみました。
ソフトな感触なのにフィット感抜群で、圧迫感、装着感がなく長時間でも気にならなさそう。
メガネや帽子をずっと付けていると、肩こりや頭痛を起こしやすい私には、ヘッドホンタイプでなくて正解☆
そしてノイズキャンセリング機能をオンにする前から、かなりまわりの話し声などはシャットアウトされます。
この段階で結構満足したのですが、ノイズキャンセリング機能をONにした瞬間、ハッとします。
何と表現したらいいのか分かりませんが、フッと外界から閉ざされて、雪の中?とか宇宙?とかにいるような感覚に包まれます。
「すごいすごいすごい~!!」と大興奮してしまいました。
そしてさらに驚いたのが、オンからオフに戻してイヤホンを外した後。
急に「ゴオォォォォ」という轟音(ちょっと大げさ)が聞こえてびっくりします。
それが何かの轟音ではなく、普段の日常音の大きさだということに本当に驚きます。
普段は当たり前すぎて気付かなかったけど、こんなに常に、日常の騒音にさらされているなんて、体へのストレスも結構あったんだろうなーと妙に考えさせられました。
それくらい、静寂に包まれた自分の世界に入る事ができます。
日常の職場でこんなに実感するのだから、機内ではさぞかし効果大なんだろうと期待が高まりました。
そして旅行当日、充電もばっちり(フル充電で最大16時間の連続使用!!)で挑んできました。
機内に乗り込んで、シートベルトを締めて、ブランケットをかぶって、早速ノイズキャンセリング機能をオンに。
もうそこからは完全に一人の世界でした。
あの嫌な低音の轟音も、翼が動く音も、全く気になりません。
最高。もう本当に最高です。
普段のフライトではガクブル状態の私ですが、このノイズキャンセリング機能に守られて、なんと!爆睡しました。。。
まとめ
爆睡できた要因は、実はイヤホンだけではないのですが、それでもこの効果は絶大で、もう手放せないアイテムとなりました。
当初の予算は遥かにオーバーしましたが、その効果も想像以上で、買って全く後悔ありません。
結局スイッチをオンにしてからまもなく眠りについたので、お恥ずかしながら、音楽は聞いてません!
音質については全く語れませんが、ノイズキャンセリング機能に関しては、もう本当にすばらしいです。
飛行機恐怖症の方にはぜひぜひおすすめしたいのだけれど、そうでない方でも、騒音が気になるならお試しください!!
大手電気店では、実際の装着感や機能を実体験できるようなので、ぜひ体感してみてほしいと思います!
もういちど、超!おすすめします!!
そして私事にもどりますが、今回爆睡した理由のもうひとつ、飛行機恐怖症対策のひとつとして、初めて心療内科を受診しました!という記事を、次に書く予定です☆
書きました!こちら☆
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